2022年7月30日土曜日

OSJ ONTAKE 100kmレースレポート

大会:OSJ ONTAKE 100km


開催日時:7月17日

場所:長野県王滝村

結果:DNF(第二関門54km地点で途中棄権)

 
御嶽山の麓に位置する自然豊かな王滝村は、アウトドアスポーツ愛好家には聖地としても知られている。

 

特にマウンテンバイカーとトレイルランナーでは知らない人はいないだろう場所だ。

 

国内最大級の長距離MTBレース「SDA in 王滝」では私も優勝を争い、初出場の2012年以来数えきれないほどの激戦を繰り広げてきた。

 

しかし、今回はトレイルランという違った種目で初挑戦。

 

まさかマウンテンバイク以外でこの王滝村で100kmを走る日が来るとは思ってもいなかったが、王滝村の大自然を二倍楽しめるというのはとてもお得な気がする(笑)。

 

100kmスタートはなんと夜中0時スタート。

普段熟睡している時間にスタートコンディションを合わせるのは初めてだったが、とても良い経験となった。

 

お昼をしっかり食べて午後4時ごろから仮眠を試みたが興奮しているせいか眠りにつけず、結局目をつむり、横になっただけだった。それでも起きているよりは身体を休めることはできただろう。


8時ごろに宿で用意してもらったおにぎりを4個とお味噌汁を美味しくいただいた。


 

数日前から雨が多く、レース当日も雨脚がかなり強く、コースの荒れ具合が気になるところ。

 


雨対策としては雨具の携帯はもちろんだが、気温はそこまで低くなかったのでレインジェル/オイルを身体中に塗って対策をし、半袖短パン姿でスタートに並んだ。

 

恐縮ながら選手代表として安全の祈祷儀式を受けさせていただいた。

 

夜中で眠いはずなのに、レースの高揚感のせいで変にテンションが高い。

 

午前0時。

長く険しい100kmのアドベンチャーの火蓋が切って落とされた

 

先導車の後に続き、先頭集団の中で程よいペースで進んでいく。

 

序盤は平坦基調の舗装路ということもあり、徐々に集団のスピードがあがっていく。

キロ4分ペースくらいまで上がると練習でも走らないスピードなのでさすがにきつくなってくる。

 

慣れないスピード域と舗装路のせいか、足底に嫌な違和感が出始めた。

痛みには至っていなかったのでそのまま集団ペースに身を任せた。

 

登りに入っても先頭集団のペースは落ちない。

なんとか着いていこうとするが少しずつ離されていく。

ロード走力が未熟な今の自分にはかなり辛い展開だ。

 

最近のトレイル系レースでは結果が良かったので、

ある程度走力もレベルアップしているかも?

という淡い期待もあったが、現実はそんなに甘くはなく

 

その期待は瞬時に打ち砕かれた。

 

やはり練習は正直だ。

当たり前のことだが、やってないことはできない。

 

現実を受け止めて、腐らずに現状のベストを尽くすことが今自分の最大限できること。

 

しかしながら皆とても強い!


私も決して遅いペースではないと思うが、どんどん抜かれていく。

抜いていく人たちに必死に着いていこうとするが千切られっぱなし。

 

トレイル無し、林道と舗装路のみというONTAKE経験者の話しを聞き、

私の苦手な「走れるコース」ということはわかっていたが

どこかで「対応できるだろう」という過信があったのだろう。

 

自分の弱さと情けなさに心がネガティブの渦に引き込まれていく。

 

追い討ちをかけるように足底の違和感が徐々に痛みと変わっていく。

 

足底筋膜炎にはトレランを本格的に始めた2019年からずっと悩まされていて、休養とリハビリを繰り返しながらなんとかトレランを続けていた。今年はようやく痛みが出ずに良い感じになっていたところだった。

 

なぜこのタイミングで痛みが?!しかもなぜか両足!?

 

雨などの悪天候レースは基本嫌いではないが、痛み+自分のダークサイドと戦いながら夜中に雨に当たり続けていると流石に気が滅入ってくる。

 

そんな中、ようやく第一関門(25km地点)がもうすぐという看板が目に入り、少しほっとする。

 

走りながらドリンクパウダーを空になったフラスコへあらかじめ入れてエイドでの補給時間を短縮。

 

エイドには水、バナナ、オレンジが用意されていたので、好物のバナナを二切れほどと水分を摂取。

 

スタッフの方達の温かい声援とサポートに元気をいただき、挫きかけていた心が救われた。感謝。

 

ここまでは平均ペースはキロ6分半くらい?でこの脚の状況を考えると思ったほど悪くはないが、正直このペースをキープできる自信はなかった。

 

痛みが少ないフォームを探したり、なんとか前へ進むために試行錯誤しながら、歩きは避けて、亀のスピードでも走ることを心がけて前へ進んだ。

 

しかし35kmあたりから、足底の痛みがさらに強くなり(特に下りと平坦)、ついに歩きを混ぜなければいけない状況になってしまった。

 

「進み続けていれば復活する時がくるはずだ」

 

そう信じて歩いては小走り、また歩いては小走りを繰り返して

ひたすらに復活の時を信じて耐え忍んだ。

 

42km、だいたいフルマラソン距離を過ぎたあたり。

その復活の希望も敗れ、症状はさらに悪化して地面に足をつけるだけでも痛くなってしまった。


さらに足底をかばいながら走ったせいか膝にまで痛みを感じる始末。

 

完走どころか果たして次の関門「松原スポーツ公園」まで辿り着けるのか?

 

歩いては少し休み、ストレッチを繰り返しながら、これからのことも考えて悪化をしないようにナメクジ並みのスピードで歩を進めた。

 

抜き際に声をかけてくれる選手の方達の「大丈夫ですか?まだいけますよ!」「祐樹さん頑張れ!」などの多くの言葉に励まされながらなんとか心を保つことができた。

ありがとうございました。

 

横歩き、後ろ歩きなど、痛みが減るかいろいろ試し、自分の身体と心とディープな会話をしながら54km地点の関門にようやく到着。

 

第二関門

これ以上無理すると怪我がさらに悪化すると判断し、途中棄権をオフィシャルに告げ、タイミングチップを返却した。

 

冷静に考えれば当たり前の判断ではあると思うが、

途中で辞める辛さは想像以上に受け止め難く、消化にかなりの時間を要した。

(正直現在もまだ消化不良・・・。)

 

今回の足底筋膜炎再発の原因も結局は身から出た錆。

己の弱さと過信からきたもの。

 

ざっと考えられる要因:

1、序盤から慣れない固い舗装路面で練習でやってもいないスピード領域で無理してそのまま走り続けたこと。

2、それにより無理したフォームになったことで足底に負荷がかかり過ぎた。

3、絶対的な走力不足。

4、この距離の林道コースを走るための圧倒的な練習不足。

 

少なくとも3、4はわかっていたので、序盤から普段のジョグペースで無理をせず完走できるレース運びをするべきだった。

 

トレイルランはコースによって全く別種目と言っていいほど求められる能力が変わるのも面白い。

私のようなトレイル向きランナーもいれば、走れるコースを得意とする人もいる。さらに距離によっても得意不得意が生まれる。

 

私の今年の例でいうとトレイル率が多い「OSJ 新城ダブル64km10位と「OSJ 山名温泉80km」3位と良い感じにきていたが、今回の走れるコース「OSJ ONTAKE 100km」では完走すらできなかった。

 

一般的に走り辛いとされるコースを得意とする点がMTBと共通しているのは興味深い。

 

だからこそオールマイティにどんなレースコースでも上位に入る選手は本当にすごいと思う。

 

もちろん私もオールマイティに強くなりたい気持ちはあるが、自分の「好み」はやはりトレイル率が高いレース。

 

適正とモチベーションを見極め、レース選びをしていく必要もあることを今回のレースを通して学んだ大きなことの一つだ。

 

自分の特性に合わせたレース選びはとても大切だが、それを超えて抑えられない気持ちもある。


苦手云々は抜きにして今回のDNFは単純に超悔しい。

そして大好きな王滝村での大会をフィニッシュすらできなかったことも超悔しい。


いつか必ず戻ってきてしっかりとリベンジを果たし

笑顔でフィニッシュしたい。

 

コロナ対策、コース変更、悪天候の中で大会を3年ぶりに再開催してくれたパワースポーツ、ボランティアスタッフ、王滝村の皆様には心から感謝。

 


私はDNFだったけれど、それでもレースがあったからこそ今回のような次に活かせる経験を得ることができた。日常生活では味わえない感情をむき出しにするほどの悔しさや喜びが大会にはある。参加者・スタッフの数だけドラマがある。

 

いつも大きなサポートと応援してくれているスポンサー、仲間、家族にも心から感謝。

 

ありがとうございました。

池田祐樹

超戦


使用装備


 〜レース装備〜
シューズ:Altra Olympus 4
ウェア:Teton Bros.
テーピング:New HALE(足首Xテープ2枚, 膝ニーダッシュ)
補給:GU Energy
アンダーウェア:SAXX SPORT MESH


2022年7月29日金曜日

3年ぶりのアメリカ遠征スタートしました!

 ついについに・・・

先週8ヶ月待たされていた米国アスリートVISA更新が承認されました!

諦めかけていた今夏のアメリカ遠征、急遽行くことを決意し、突貫で準備しました。

突然決めたこともあり、今回は単身、期間は8月26日までの1ヶ月。

久しぶりの成田空港は懐かしい感じでしたが、まだコロナの影響で閉まっているお店が多く、少し寂しい感じでしたね。

妻と両親が手作り垂れ幕を持ってお見送りに来てくれました🥹


これが毎回の池田家流のお見送りスタイル。

注目を浴びて少し恥ずかしいですが、内心はとても嬉しいです😆


行ってきます!

乗り継ぎはロサンゼルス。

ここでプチトラブルが発生。入国審査で個別インタビューがあったのですが、ここが混んでいて実に4時間待たされてデンバーへの乗り継ぎを逃してしまいました(泣)。

なんとか交渉の末、無料で次のデンバー便へ乗ることができました。

ここからはスムーズにデンバー空港に到着。

コロラド州デンバーは学生の期間も含めて10年以上住んだ私にとっての第二の故郷であり、

私がマウンテンバイクを本格的に始め、プロに至るまで育ててくれた場所です。

懐かしさと3年ぶりに見るデンバー空港に感動して涙が出そうになりました🥹

乗り継ぎ失敗したにもかかわらず、同日中に自分もバイクも荷物も滞在先フリスコのOさん宅に到着できたのはある意味奇跡?!でした。

コロラド遠征のたびに大森さん家族には本当にお世話になっています。

いつも応援とサポートありがとうございます!

今回の目標レースは2つ。バイク&トレラン。標高3000mスタートのレッドヴィル100です!

・LEADVILLE 100 MTB

北米最大の長距離マウンテンバイクレース。私は今回で記念すべき10回目のチャレンジ。

フィニッシュすれば1000マイル達成記念特製バックルをもらえます😆!

悲願の7時間を切って自己最高タイムも更新したいです!

・LEADVILLE 100 RUN

MTBレースの次の週末、こちらも大規模な160kmトレイルランレース。

2019年にトライして、足底筋膜炎のために途中で棄権した心残りな大会なので今回は絶対にフィニッシュしたいです!

そして、できれば25時間以内にフィニッシュして特大バックルもゲットしたいですね。

課題はいろいろありますが、前週のMTBレースからいかに回復できるかが肝となりそうです。

まずは今滞在しているフリスコ(標高2800m)で高地トレーニングをして、この超高地に体を慣らしていきます!

こちらに来て5日目ですが、何もかもが素晴らしく、最高のトレーニングと生活を送っています。

こちらの様子はブログでもアップしたいと思いますが、Facebook, Instagram, Twitter, トレーニングはStrava、現地での様子を頻繁に更新しているのでぜひフォローお願いします💖

引き続きネクストレベルへ成長できるように

このアメリカの地で

今の自分を超える戦い

"超戦"していきます!

今滞在しているフリスコのエリアが一望できるビューポイントから!















2022年7月7日木曜日

Sunset Street in Kashiwazaki 2022レポート

2022年7月3日(日) 

新潟県柏崎で開催されたグラベルライドイベント『Sunset Street in Kashiwazaki』に参加してきました。


朝6時にスタート!

©︎Masao Sida


コースは約110km(獲得標高約2600m)で、海岸線から内陸の山々を通る柏崎エリアの大自然を存分に味わえるコースです。

マウンテンバイカーも満足する本格山岳セクションからグラベルロードが活きるスピードセクションまで。

©︎Masao Sida

綺麗な田園風景の中を駆け抜ける。
©︎Masao Sida

本格オフロードもあり。思わず笑みがこぼれてしまいます。

©︎Masao Sida

山の上から海岸線を見渡せる美しいビューポイント。

コースは参加者が迷わないようにGPSがいらないほどコースサインを至る所に丁寧に設置してくれていました。減速や停止箇所もわかりやすく示してくれていました。

チェックポイントやエイドステーションでは地元の方達が素晴らしいホスピタリティでライダーを迎えてくれました。

子どもから大人の人達まで、皆んなで応援とサポートをしてくれてチェックポイントとエイドが毎回楽しみになるほどでした。

ドリンクや食べ物だけでなく、太鼓の演奏やダンスの披露まで、本当に素晴らしいおもてなしでした。酷暑の中でのロングライドだったのでとても癒されました。

特にエイドで頂いた地元の方が用意してくれた「きゅうりの一本漬け」は身体に染み渡る美味しさでした!


そして、かけ水には何度生き返られせてもらったか!最高に気持ちよかったです!

子供達は事前からドリンクを渡す練習や、外国人の参加者に英語で話しかける練習もしていました。ありがとう!


チェックポイント通過の証を示す子供たちの手作りステッカーをもらった時は嬉しくて泣けちゃいました。

地元の方達が温かく迎えてくれる各チェックポイントとエイドステーションでは休憩をしながら交流を存分に楽しませていただきました。


順位が出ないイベントライドということで、安全面を優先しながら楽しみつつ乗っていても、やはりペースは自然と速くなり、峠や終盤ではレースに近い展開となりました(笑)。

©︎Masao Sida

非公式ではありますが、私は2番手。1番フィニッシュは吉岡 拓哉選手!とても強かったです!

エイドやビューポイントで止まって和みながらも、皆と一緒に高め合えて凄く楽しかったです。

フィニッシュでは新潟の有機米「米山プリンセス」をいただきました!
主催のAndrew Woodさんを始め、長い月日をかけて今回のイベントを準備をしてくれた柏崎の皆様に心から感謝です。


また戻ってきたいと思える
環境も人も温かく、とても素敵な場所でした。

ありがとうございました!

See you Kashiwazaki again soon!


今回使用した愛車&機材

Canyon LUX CF SLX

サドルバッグ: Topeak Pro Pack

サドルバッグ中身
チューブ:Tubolite 29

ERGON GA3 グリップ

DT SWISS D232 ONE ドロッパーシートポスト

ERGON SM MEN チームエディション

超タフ&超軽量ホイール「DT SWISS XRC 1200, 25mm」

超軽量MTBタイヤ「MAXXIS MAXXLITE 29













特別授業『夢を持つこと・叶えること』at 柏崎第五中学校

7月1日、新潟県・柏崎第五中学校にて

『夢を持つこと・叶えること』
をテーマに池田 清子と共に夫婦で特別講師をさせてもらいました。

英語の先生であり、自転車仲間でもある柏崎に住むアンディさんがこの素晴らしい機会を作ってくれました。


金曜日の6限目という1番疲れている時間帯だったけれど、
みんなよく聞いてくれました。ありがとうございました!

私たち夫婦も紆余曲折ありつつも今の夢を叶えていますが
共通して言えることは自分の直感を信じて、好きなことに情熱を100%注ぎ続けたことです。

私は中学から始めたバスケットボールで大成したくNBAを目指してアメリカへ渡りましたが大きな挫折を経験しました。

しかし、そこから運命的にマウンテンバイクと出会ったことで生きる希望を見出し、全てをかけて自転車に乗り、アメリカでプロチームに入ることができました。

今はトレイルランという新しい情熱を注ぐスポーツに出会い、マウンテンバイクに加えて両方真剣に二刀流で活動しています。

妻の清子もモデル事務所のマネージャーから、社長となり、今では二冊目の本を出版するアスリートフード研究家として活動しています。

第五中学校のみんなにも
何歳になっても
夢を持ち続けて
叶えていくために
全力で人生を突き進んでほしいですね。


授業の最後のQ &Aでいただいた質問をご紹介
☑︎今まで行った国で1番食べ物が美味しかった国は?
☑︎今までのレースで1番過酷だったのは?
☑︎プロテインは飲みますか?
☑︎サヤコさんの手料理で、ユウキさんが1番好きなものは?
☑︎ 1冊目の本を出した時、どんな気持ちでしたか?
などなど…
中には
☑︎ユウキさんにお願いがあります。日頃の感謝を今サヤコさんに伝えてください・・・
これには私も驚きました(笑)

先生方からも拍手が沸くほど盛り上がりました。照れながらもちゃんと感謝を伝えました。

最後に日本一のまんじゅうを
生徒会長から「ほんのびまんじゅう」をいただきました
”ほんのび” は”幸せ”という意味だそうです。
とても素敵な言葉ですね!

柏崎第五中学校の皆様
楽しい時間をありがとうございました。

可能性溢れる生徒の皆さんと出会えて
お話しできてとても嬉しかったです!

またお会いできる日を楽しみにしております!

Special thanks to Andrew Wood for the great opportunity!