2022年6月27日月曜日

TARZAN出演、池田清子新刊発売のお知らせ!

6月23日(木)発売

マガジンハウス「TARZAN」

連載「TARZAN TRAILS」にて二刀流アスリートとして紹介いただいています!

ぜひ、書店やコンビニでご購入の上、ご覧いただけると幸いです。


内容は私のお気に入りのトレイル紹介、なぜMTBに加えてトレイルランを始めた経緯などが書かれています。

今回、カメラマンの藤巻翔さんに撮っていただけたこともとても嬉しかったです。
藤巻さんの写真はどれも素晴らしく、大ファンなのです(^^)

©︎藤巻翔

マウンテンバイカーとしてだけでなく、トレイルランナーとしても初めて取り上げていただいたこともとても嬉しいですね。

マウンテンバイクとトレイルランの二刀流を極めるために
これからも日々鍛錬し、磨いていきます!

©︎藤巻翔

もう一つ、超ビッグなお知らせです。

プラントベース・アスリートフード研究家の
池田清子の二冊目の著書
「野菜のおいしい食べ方」の発売が決定しました!

渾身の作品となっております!

2022年6月26日日曜日

OSJ山中温泉トレイルレース80kmレポート

大会:OSJ山中温泉トレイルレース80km

開催日:2022年6月19日
開催地:石川県山中温泉
天候:晴れ

結果3/125名完走(397人出走)完走率31.5%
タイム:12時間15分27秒(制限時間17時間)
距離:約80km 
獲得標高:約5300m


超難コースとして有名な山中温泉トレイルについに超戦。
初年度の完走率はなんとたったの27%と聞いている。

過酷なトレイルと聞くと「一体どんな山なのだろう?」と冒険心が掻き立てられ、緊張感よりもワクワク感が勝る自分。

これから始まるアドベンチャーを楽しみにスタートラインに立った。

山中温泉の情緒あふれる温泉中心街から大きな声援に見送られながら長いジャーニーがスタート!

名物の階段を駆け上がり、林道の登りへと入っていく。ここまでは皆、比較的抑えたペースで、会話を交えながら進むが、トレイルに入ると徐々にスイッチが入ってバラけ始める。

序盤は4−8番手あたりで進む。富士写ヶ岳のトレイルが楽しくてペースを上げたくなるが、西方選手がさすがの安定したペースを刻んでくれていたので、九谷ダムエイドまで付かせてもらった。

この九谷ダムエイド手前の下りで飛び出ていた丸太に右腿を強打。この痛みが予想外に大きく、大日山登山口までは大事を取ってイージージョグで凌いだ。
第一関門は6位で通過。

長い舗装路と林道が続いたので、ペースコントロールしながら、なんとか痛みを回復できた。

しかしながらこのロード/林道区間で前から離され、2選手に追い抜かれてしまった。ロード練習はほぼしていないからこれは仕方ない。あまり気にせずにトレイルで挽回を狙う。

徐々に太陽の照りつけも強くなり、気温も湿度も上昇するのを感じる。この影響で思ったより早い段階で攣ったりペースダウンする選手を目にした。

自分も尋常じゃない汗の量が体中から滴り落ちる。いきなりの高温多湿に体もまだ暑熱順化できていないので、電解質や水分補給をいつも以上に意識した。

今レースで一番高く、長く険しい「大日山」。
エイド3から頂上までのセグメントは約5.3km, 獲得標高873m, 平均勾配16.5%(STRAVA調べ)。私のかかった時間は1時間13分19秒。

山頂までは4人パックで進み、一緒にいた選手達のおかげでこのキツイ長い登りをペースを落とさずに行くことができた。感謝。

山頂からの下りは、トレイルも楽しく、所々絶景ポイントもあり、ヤッホー!な感じで軽快に飛ばした。いつの間にか右腿の痛みも忘れていたほどだ。

このまま気持ち良く下りで第二関門(県民の森)に行くかと思いきや、、、

中腹あたりから下り基調ではあるが細かい急勾配のアップダウンが繰り返される。さらに標高が下がった影響で気温も急上昇。ここで思ったより体力が削られ、時間がかかり、水も全て飲み切ってしまった。

ようやく登山道を抜け、林道に出るがなかなか県民の森にたどり着かない。酷暑の中で飲む水もなく、身体はカラカラで、珍しく腹筋が攣り、悶絶の痛みに耐えるが、脚も攣りかけ、心も折れかけ、下りなのに全く進めない。

ここで高井選手が追いついてくる。高井選手も水を飲み切ってしまっている状態だった。二人でペースを合わせてエイドを目指す。極限状態だったので、一緒に走れたのはとても心強かった。感謝。

県民の森エイドでは、多くのボランティア・サポーターの方達が温かく出迎えてくれた。まるでフィニッシュしたかのような安堵感だが、まだまだ45km地点(苦笑)。待望の命の水分補給!ガブガブ飲める歓びに涙が出そうなほど感動した。これまた感謝。

第2関門、4位通過。

次の関門までは、「杉水峠」のトレイルがあるが、ロード中心で7kmほど。ロード区間では高井選手に全くついて行けず、ここから一人旅となる。

第3関門(約62km)も4位で到着。

掛水を全身にかぶり、冷却を試みる。効果は短いかもしれないが、朦朧とする意識が生き返る。

山中温泉名物の「娘娘饅頭(にゃあにゃあまんじゅう)」と「水まんじゅう」を補給食としていただいた。最初は胃が気持ち悪く受け付けるか不安だったが、口に入れたらとても美味しく、結局2個ずついただいてしまった。これまた感謝。

ここからは「大日山」よりも難易度が高いと言われる「三童子山」へと登っていく。

尾根道までの登山道は厳しいが、聞いたほどではないな・・・
と思ったが甘かった。。。

激しい傾斜のアップダウンを何回繰り返しても永遠に「三童子山」へたどり着かない。

加えて低山なので「大日山」よりも気温と湿気が半端なく高い。補給も余裕かと思ったが、また水切れの悪夢が繰り返される。

ゴクゴク飲みたいが、口を湿らせる程度で水をセーブしながら激しいアップダウンをひたすらに繰り返す。

30kmカテゴリーの人たちに追いつき始めるが、みんなも暑さとコースにやられている。中には座り込んでいる人たちもいるほど辛そうだ。お互いに励まし合いながらゆっくりと脚を進めた。

ついに頂上に辿り着いたはいいが、水もついに切れてしまった・・・。

エイドまで2km。得意な下りは軽快に行けば余裕だろう!
・・・という夢もすぐに打ち砕かれる。

激斜度に加えて、段差が50cm以上はありそうな階段が続き、全くスピードに乗れない。思っていた以上に脚が終わっていて衝撃に耐えられずソロリソロリと下るしかなかった。。。

ここでも30kmカテゴリーの人達に励まされたり、励ましたりしながら元気をもらってなんとかエイド④(約62km)に命からがら辿り着いた。みんなにまた感謝。

エイドでは手が震えて貴重なドリンク粉末をぶちまけてしまう始末。

いよいよ心身の限界の際の際まで来ている感じだ。

第4関門まではほぼ平坦のロードだが、日陰が少なく直射日光が容赦なく襲う。頭も朦朧し、内臓もやられ、歩きも交えながら亀の歩みで進む。

この超スローペースで誰にも追いつかれていないということは、後続もこの熱波にかなり苦戦しているのだろう。

第4関門エイド(約65km地点)、4位は死守しているが正直脚はとっくに終わっている・・・。

応援に来ていた妻にも「ここからは完走モードになりそうだからほとんど歩きになるかも。順位もこれから落としそう・・・」と弱音を吐く始末。
エイドから出発もしたくないほど心もやられていた。

実際、エイド出発からしばらく歩いてしまったが、
自分の弱さと情けなさに怒りが込み上げてきて、遅いながらもジョグをスタート。

「今持っている全てを出し切る約束だろ!自分!」

歩くよりはマシなくらいのペースだが、自分の今のベストを尽くしての必死のジョグで「鞍掛山」登山道へと向かった。

鞍掛山、容赦ない急勾配の階段が多くとてもきついが、トレイル好きの自分にとってはロードや林道よりもテンションが上がる。とはいえペースは遅いので、止まらないことだけを目標に一心不乱に無心で動き続けた。

頂上からのアップダウンで、足指の先に強い痛みが出始めてしまった。靴紐の締めが少し緩かったのか、下りで靴先に当たり続けていたのだろう。

止まりたくはなかったが、痛みが強いため、座って靴紐を締め直した。ちょうど良い休みになったが、立とうとした時にほぼ足全体が攣ってしまい悶絶の痛みが襲う。。。

タイムロスを長引かせたくないので、歩いて進みながら攣りが治るのを待った。

下りもテクニカルではあるが、三童子山に比べればイージーだったのでなんとか走って下ることができた。

登山道を出ると、長い平坦な農道が続く。

遠いが前方に80kmカテゴリーのゼッケンが目に入った。
追いつけるかもしれないとモチベーションが上がってきた。


最終エイド(約72km地点)。ここで前方を走っていた
河内選手に追いつく。やはりこの異常な暑さにやられてしまったのだろうか。「池田さんラストスパート頑張って」と尊敬する河内選手に声をかけてもらい、感謝と共に再び闘志が燃え上がる。

この局面でまさかの3位に浮上。

残り7km。何も残さずに出し切るのみ。

緩やかな登りの林道区間はキロ6分ほどで走り(今の自分にとっては上出来)、最後の山へと突入。

コースプロフィール上では丘ぐらいにしか見えなかったが、予想以上に長くきついではないか!

ここでも30kmカテゴリー選手の人達と励まし合いながら進めたことは精神的に非常に助けられた。そのおかげで歩きは最小限に、ほぼ走ることができた。

登山道を出ると、山中温泉街へ続く舗装路の下り。

ここで後ろからすごい勢いで下ってくる選手が!
足袋を履いていることで有名なトップランナー西川選手だ。

この最終局面で、この速さで追いつかれるとは予想だにしなかったので思わず「西川さんすげ〜!!!!」と叫んでしまった。

すぐさま後ろについて行こうとするが尋常じゃない下りの速さ。どんどんその背中が遠くなっていく。

ゴール手前3キロほどで4位に降下。

抜かれはしたが、西川さんのあんなにも熱い走りを見せられたら、こちらもペースアップしないわけにはいかない。

後ろ姿をかろうじて視界に捉えながら、川沿いの歩道トレイルをいい感じのペースで走る。

もうフィニッシュかと思ったら、一回ゴール地点付近から離れて、ぐるっと川沿いトレイルを走る・・・という最後までいろんな意味で楽しませてくれるOSJのコース設定だ。

遊歩道ではあるが、ところどころに階段のアップダウンもあってなかなか気が抜けない。

ここでまさかの西川選手に再び追いつくことができた。
まだいける。
ゴールまでは2kmは切っているだろう。

お互いに「頑張ろう!」と声を掛け合う。

川沿いトレイルを先行して終え
最後の階段と長めの坂を上がり切ると
残り約900mのフィニッシュまでのストレート。

何度も後ろを振り返って走ったが
最後にまだキロ4分台ペースで走れるパワーが残っていた自分にサプライズ。

これも西川選手をはじめ、切磋琢磨したライバル選手がいたおかげで自分のポテンシャルを最大限発揮することができた。皆には感謝しかない。そしてその場を作ってくれる大会にも心から感謝だ。

12時間15分27秒。
長かった。
総合3位で生還。

まるで優勝したかのようなポーズをとってしまったが(汗)
この超ハードコースをフィニッシュした達成感は言葉では言い表せないほど感動的だった。

国内トレランで初の総合表彰台に登れてすごく嬉しいが、トップ2選手との差は歴然。
西方選手、優勝おめでとうございます!

這い上がるために、これからも変わらず

自分を超える戦い”超戦”あるのみ。

この灼熱+ハードコースをフィニッシュした全ての人は距離とタイム関係なく、私の中ではヒーロー。
途中棄権を決断した人も勇気ある英断だったと思う。

運営やボランティアの方たちも酷暑の中での選手たちの案内やサポート、応援、心から感謝。奥深い山の上の方で野営してコース案内してくれていた地元?ボランティアの方達には感動。何よりも開催してくれて感謝。

いつもパワフルなパワースポーツの滝川社長とツーショット。
運営の傍ら30kmの部に出場して総合4位。さすが!

外部サポートは禁止されている中で、声がけと撮影の為だけに関門やエイドを回ってくれた妻のサポートにも心から感謝。

山中温泉は初めて訪れた場所だったが、素晴らしい大自然に囲まれたトレイルはバラエティに富み、チャレンジングではあったがとても楽しかった。レースではない時にも走りたいくらいだ。

町の人たちもとても温かく迎えてくれ、歴史深い町の情緒ある雰囲気も良く、また遊びに来たいと思わせてくれたとても素敵な所だった。

See you again 山中温泉!

レポート内の写真は©️Sayako IKEDA 

・フィニッシュ後エピソード

熱中症と脱水の影響で具合が悪くなり、水すらも受付けないほど内蔵がやられ、完全にダウン。


医療スタッフの方に相談し、氷水パックで頭と首を冷やし、OS1をちびちびいただきました。ありがとうございました。
濡れているのは決して漏らしたわけでなく、タオルの水ですよ(笑)!


次戦は、トレランからMTBに切り替えて、7月3日「Bikes, Beach & Bergs」110kmのバイクレース。
MTB&トレランの二刀流でトップを目指し頑張ります。

池田祐樹

〜レース装備〜
シューズ:Altra Olympus 4
ウェア:Teton Bros.
テーピング:New HALE(足首Xテープ2枚, 膝ニーダッシュ)
補給:GU Energy
アンダーウェア:SAXX SPORT MESH