2019年6月19日水曜日

レッドヴィル・トレイル・マラソン レポート

大会:レッドヴィル・トレイル・マラソン
   (レッドマン シリーズ第1戦)
開催地:コロラド州レッドヴィル🇺🇸


結果:総合34位、「レッドマン」シリーズ5位
タイム:3:47:09
距離:42.195km
STRAVA:
https://www.strava.com/activities/2452631981
獲得標高:約1200m
最高標高:3561m
平均標高:3336m


今季最大の目標、MTB&トレイルラン複合レースシリーズ「レッドマン」の初戦となる今レース。

初戦は、トレイルランのフルマラソン。

異例の積雪の影響で開催も危ぶまれた今大会だが、運営者達の頑張りでコース変更をして無事に大会は開催された。心から感謝だ。

走り始めて約8ヶ月半。まだまだ未熟なランナーだが、この短期間でやれることはやってきたつもりだ。

アメリカ47州、世界9カ国から集まったランナー達がスタートに並ぶ。隣には2回オリンピアンのKara Goucher選手の姿も。

雄大なロッキー山脈に囲まれたレッドヴィル(標高約3000m!)のダウンタウンからレーススタート。

私は左から3番目。

ハーフマラソンの選手達が牽引するせいか、スタートからペースはかなり速い。

最初は緩斜面だが約10キロの長めの登り。


位置取りと渋滞回避の意味も含めて、集団が落ち着くまで心拍とペースを上げる。


MTBと違い、まだ自分の走力に対して未知な部分が多いのでペース配分が難しい。

どうしてもMTBのクセでスタートから攻めがちになってしまうが、このままでは最後までもたないと言い聞かせてペースを落ち着ける。

MTB感覚的には4時間程度ならこのままのハイペースでいけると思うが、ランニングに対する足の筋力は心肺機能に対してまだ最後まで付いていかないだろう。

ゾーン3〜4でLT値を越えないあたりでレースを進めた。

前半はだいたい上位30%前後で走っていたが、このレベルの人たちも皆とにかく速い!

速い人の後ろに必死に付いて、斜度や路面の変化に応じたフォームをじっくり観察、勉強させてもらった。

学ぶことばかりのランニングだが、特にレースでは、吸収できる要素が盛りだくさん。

キツくはあるが、レース中でも成長できる感覚に心の底からワクワクし、楽しんでいた。

補給は、だいたい30分に1個ジェル(100kcal)とスポーツドリンクを1〜2口。ジェルはエイドステーションでもらうことができたので携帯する必要はなく身軽で走ることができた。

ドリンクは、手にボトルを持つタイプのハンドヘルドを使用。揺れもそこまで気にならず、飲みやすく成功だったかなと思う。エイドステーションでのドリンクの入れ替え補給も問題なく行えた。

エイドステーションの間隔がほぼ10キロおきにあったので今回はこの装備で十分。しかし、これ以上の間隔が空く場合はハイドレーションベストを背負う必要がありそうだ。

補給で一点。疲れのせいか、手袋をしていたせいか、走りながら腰ベルトからジェルを取り出したり、ゴミを入れたりするのに多少手間取ったので少し改善の余地あり。

天候は晴れたり、曇ったり、最高標高地点の3500mあたりは雪がパラついたほどにめまぐるしい変化があった。

ベースレイヤーと薄手のアームカバーとグローブは、今回の気候に最適なチョイスだったと思う。汗ばむ場面もあったが、日が陰ると一気に冷えるのでこれらを身につけていたおかげで体温のアップダウンが少なく、非常に助かった。

軽快に走る上半身裸のランナー、ボトルすら持たないランナー、私よりも重装備のランナー、本当に様々な人がいたのも面白く、とても勉強になった。

念のためにレインジャケットをヒップベルトの後ろポケットに入れていたが着用するには至らなかった。しかし、この3000mを超える標高で悪天候になれば瞬時に体温を奪われるので携帯していたことに後悔は一切ない。


今回のレース中に感じた短所と長所。

長所:
周りが歩き始めるほどの斜度のキツい坂で、(遅いながらも)走り続けられたので順位を上げることができた。

テクニカルなシングルトラック箇所でもある程度順位を上げることができた。

これらはマウンテンバイクで培った心肺機能と体力のおかげだろう。特に急斜面の登りは自転車のペダリングに近い筋肉群を使いやすい。

短所:
路面がスムーズな平坦と下りでとにかく抜かれることが多かった。

これは絶対的な経験不足からくるランニングエコノミーの低さが原因。体力や心肺機能では補えない部分だ。
改善には引き続き練習を積み重ねていくしかない。


ラスト約10キロ。

足は悲鳴を上げていた。
特に臀部、股関節周りの筋肉が固まり、動くたびに痛みが走るほど。

しかし、きっちりフィニッシュで全てを出しきるために足に鞭を打ち、再び心拍を上げ、ラストスパートをかける。

幸い最後はほぼダウンヒル。

衝撃のダメージは激しいが、登りの筋肉は使い切っていたので衝撃の痛みさえ我慢さえすれば足はまだ動いてくれる。

足の感覚は麻痺しかけるほどに、疲労しきっているが回転数をマックスに上げる。

感覚的には飛ぶように下って走るが、周りの選手はさらに速く下る。必死に付いていこうとすることで自分の限界スピードを引き上げてくれる。抜かれるのは悔しいが、成長させてくれる他選手には感謝の念すら抱く。

フィニッシュゲートが見え、歓声が聞こえる。
さらにエネルギーが湧き、さらにスパートをかける。

フィニッシュタイムは約3時間47分。

今日持てる力全てを出し切り、フィニッシュゲートをくぐることができた。


上を見ればまだキリがないが、フルマラソン距離のトレイルを最後までしっかり走れたことは大きな自信となった。

この約3時間47分の間で、走りから装備まで、数え切れないほどの学びがあった。普段のトレーニングで学ぶ倍以上の収穫。やはりレースは成長の場として一番!

そして、目まぐるしく順位が変わる展開を非常に楽しむことができた。

立つのもやっとな状態だったが自然にこの笑顔。

全てをさらけ出して真剣に走ったたくさんのトレイルランナーとの出会い、素晴らしいコミュニティとの繋がり、世界が広がっていくことも魅力の一つ。

「レッドマン」シリーズ初戦は5位からスタート。
ここから上げてみせる!

次戦のシリーズ2戦目は、ひょっとしたら今シーズン一番キツいかもしれない大会。

7月6〜7日「シルバーマン」2日間ステージレース。

土曜日:50マイル(80キロ)トレイルラン
日曜日:50マイル(80キロ)マウンテンバイク

想像もつかないほどの未知なるビッグチャレンジに緊張するとともに心踊るほどにワクワクしている自分がいる。

最大限の準備をして臨みます。

たくさんの応援、ありがとうございました!




私と共に42.195kmを戦ってくれた素晴らしいパートナー達。

ニューハレ:テーピング・ニーダッシュ(膝下)、Xテープ(足首)

GORE WEAR:R5スリーブレスシャツ
GORE WEAR:R7ショーツ
GORE WEAR:オプティヘッドバンド

GORE WEAR:R7ゴアテックスシェイクドライフーデッドジャケット
GORE WEAR:M アームウォーマー
GORE WEAR:C7プログローブ

AIR FIT:貼る心拍計

GU:ジェル&ドリンク


Chamois Butter:擦れ防止クリーム

AmpHuman PR Lotion:パフォーマンスクリーム