2023年5月13日
大会:『メサベルデ12時間』耐久レース
結果:5位(3−4人男女ミックスチーム)
*雷雨のために10時間半時点でレース中断
総周回数:7周(内3周)
総距離:約184.8km(1周26.4km)・(内79.2km)
場所:コロラド州コルテズ🇺🇸
元々予定していなかったレースだが、友人のTyから3人チームのメンバーを探しているとの誘いを受け、これもご縁だと思い、参戦を決意。
なにより「メサベルデ12時間」は、20年もの歴史があるとても人気のある大会だ。出場のチャンスがあれば見逃すわけにはいかない。
↑今年のテーマは60年代。
ビンテージな仮装している参加者もたくさんいた!
↑大会のポスターも60年代っぽくとてもクールだ
レースの舞台はコロラド州コルテズにある「フィルズワールド」トレイルシステム。アメリカの超人気トレイルエリアだ。コースは1周16.5マイル(24.6キロ)。12時間以内にどれだけ周回数をこなせるかを競う。
1周の獲得標高は415mほどでそこまで登らないが、細かい急勾配のアップダウンが続く休みどころが無いコースでもある。
東京ドームくらいのサイズのグラウンドがレース会場。
選手やサポーターを含めると数千人が集まり、グラウンドも大きなキャンピングカーやバンで埋め尽くされた。
ホテルは街までいかないとないので、基本みんな現地でキャンプ宿泊。
私のようなテント泊は少なく、大半はキャンピングカーで寝泊まりしていた。
広大な土地一面に並ぶキャンピングカーはまるで展示会のようだった。さすがアメリカのスケールだ。
↑私のテントステーション
大会受付は、コルテズの町のバイクショップ「ココペリバイク&ボード」にて。
小さい町だが、MTB熱が高いので、広さ、品揃え、全てが充実した素晴らしいショップだ。
↓受付で受け取ったもの。かわいい大会ロゴのTシャツとエコバッグがとても嬉しい!
レースは、全てのカテゴリーが売り切れるという超人気ぶりだ。
↓木製の洗濯バサミがチームのバトン(笑)。
レース前日にはチームメートとなるタイとコース試走へ。
絶景の中、ジェットコースターのようなトレイルを思い切りエンジョイ!
大人気なのが納得な素晴らしいコースレイアウト。
コース試走の動画↓ぜひご覧ください👍
私は2012年以来の2回目の参戦。前回はソロ。
今回はチーム戦ということで、真剣ながらも、ラップの間には仲間と交流できるリラックスタイムもあるので、また違ったレースの形を楽しめる。
朝6時半。スタート前のミーティング↓
スタートはル・マン式。
バイクを↓のように並べて、200mくらいランニングしてバイクを取ってスタートする。
私の男女ミックスチームカテゴリーは、第2ウェーブで1分遅れの7時1分スタート。
第一走者を務め、バイクまで爆走!ランニングやっていてよかった(笑)
レッツゴー!
コースに入ると、すぐに第一ウェーブの選手たちに追いつき、抜きどころがあまりなく、渋滞に巻き込まれてしまう。
それでも、隙間を見つけて声をかけながら、細かいダッシュを繰り返して順位を上げていく。
基本的に皆とてもナイスで道を譲ってくれた。
同カテゴリーの一人が先行していることがわかっていたので、必死に彼を追った。
心拍数は早くもマックスまで上がり、とてもキツイが1周の中で全力を出しきることが目標。
少しでも順位を上げてチームメートにバトンを渡すためにも脚を緩めるわけにはいかない!
この張り詰めた緊張感と極上のコースが私のテンションを上げ、きつい中でも思い切りエンジョイ!
1周目は1時間18分ほどで、2位か3位でバトンを渡すことができた。
先にスタートした第一ウェーブを含めてもTOP5くらいで終えたので悪くないスタートを切れた。
その成果もあり、第2走者のタイは渋滞もなく、好タイムでレースができた。
タミラは、私の今夏のピークを持っていく超重要大会「レッドビルレースシリーズ」のレースディレクターを務める女性。
多忙ながらもバイクに乗ることは忘れず、高いフィットネスを保っている。リスペクトだ。
彼女も好走し、私の2ラップ目も3位でバトンを受け取った。
1周目よりも渋滞が比較的少なかったので、誰にも抜かれることなく、ラップタイムも1分ほど向上。
しかしながら、休み時間があるとはいえ、1時間17分前後の全力走を繰り返すのはかなりキツイ!
クロスカントリーレースを3時間おきくらいに繰り返すイメージだ。
私が3ラップ目のバトンを受け取るときには5位、6位が迫っている状況だった。
5位まで表彰されるので、あわよくば4位に追いつき、6位をできるだけ離してバトンを渡すことを目標とした。
ただ、人が多すぎて相手チームが認識できないのがもどかしい。
私の3ラップ目は、疲労は溜まってきてはいたが、ほぼ同じラップタイムを刻むことができた。
高地に来てから、高強度のトレーニングは控えめに持久力トレーニングをメインにこなしていたおかげでタレることなく、ペースをキープできている。
しかしながら、高強度トレーニングしていないぶん、トップスピードのキレがない。もう少し速いタイムを出してバトンを渡したかったのが本音。
結果、3ラップ目は抜かれることはなかったが、追いつくこともできなかった。
タイが5位で3ラップ目へ突入。
タイがコースに入り間もなく、天候が急転!
テントが飛ぶほどの暴風雨となり、雷も鳴り始める。
写真だと分かりにくいけれど、豪雨と雷!
予報を見て大丈夫かなと思ったけれど、予報が当たってしまった。。。⛈️
安全のためにレースは中断。
コース上の選手たちはポイントポイントで中断を告げられて、ショートカットルートで会場に戻ることに。
しかしながらバケツをひっくり返すような豪雨と飛ばされそうな風だったので、心配したが幸い怪我人もなく、全てのライダーが無事に帰還してレースは終了。
タイも泥だらけになりながらも無事に帰ってきて本当に良かった。
本人は、調子良かったから最後まで走りたかったのに中断されて悔しい!とのタフなコメントをしていた。さすがだ!
表彰式パーティーも大盛り上がり!
私たちは5位で表彰。
上位4チームは基本4人で、年齢が半分くらいの将来有望な若手選手が多かった。
その中で、私43歳、タイ56歳、タミラ52歳の3人のみで健闘できたと思うけれど、やっぱり3人で悔しがったのも事実。
若手選手たちと一緒に戦えたことは、私たちもとても刺激になり、モチベーションも上がった。
年齢を言い訳にはせずに、まだまだ成長できると信じて鍛錬し続けようと3人で誓い合った。
3人とも負けず嫌いでまだまだ競争心が強いのが最高だ(笑)!
翌朝は、仲間たちとデュランゴの町でブランチで打ち上げ!
レースも含め、出会いや久しぶりに会う友達との時間は宝物となった。
誘ってくれたタイには心から感謝だ。
そして、日本からもたくさんの応援ありがとうございました。