2023年7月9日
大会:『シルバーラッシュ50MTB』
結果:
8位(総合)/686人
1位(40歳代)/165人
5位(レッドチャレンジシリーズ、2戦終えての順位)
距離:50マイル(約80km)
獲得標高:2231m
コース平均標高:3373m
コース最高地点:3666m
場所:コロラド州レッドビル🇺🇸
STRAVA:https://www.strava.com/activities/9420354662/overview
北米の50マイル(80キロ)レースの中でも過酷な大会として知られる今大会。
過酷な理由としては、まず標高3000mの超高地で開催される。最高地点は3666m!
登りも下りも荒れた岩場が多く、かなり体力を削られる上に、パンクなどのメカトラブルのリスクも高い。
来月ある「レッドビル100」160kmレースの半分の距離だが、登る量はほぼ同じ。
スタートからいきなり斜度30%の激坂から始まる。乗車できないのでバイクを推し担がなければいけない。
超過酷なレースだが、早々と完売するほどに人気のある大会だ。
朝早めに会場入りをして、ナンバープレートや参加賞Tシャツをゲット。シリーズ戦にエントリーしているので148が固定ナンバー。
すかさず、良いスタート位置を確保するために最前列にバイクを置く。
スタート10分前。
この斜度30%の荒れた激坂をいきなり登るクレイジーなスタートは良くも悪くもこの大会の代名詞となっている。
さらに過酷にするためか?!丘の頂上付近にフカフカの砂利が盛られている(汗)
サポートの清子が撮ってくれた実際のスタート動画。必見!!!!!
乗車は不可能なので(例え乗れても推し担いだ方が速い)、皆必死に駆け上がる!
いきなり心拍数もレッドゾーンに突入だ。
必死に登り切り、砂埃がひどくて順位も分からないまま自転車に飛び乗り、前に見えるライダーたちを追う。
視界に見える先頭集団を数えると、大体20位前後だろうか。
その先頭集団の中では若いライダーの多さが目立つ。
とても勢いがあるので必死にこぐが、徐々に離されてしまう。
序盤、限界まで追い込んでいるにも関わらず、順位が下がっていく。
パワー値や心拍数を見ても悪くない。
しかし、付いていけない。
周りが強いのは仕方ないが、とても悔しい展開だ。
そして、最初の難関。ロックセクションの長い登りが始まる。
動く岩でバランスを崩さないように集中しながら、登っていると、前にいる選手たちの背中が徐々に近づいてきた。
中にはバイクを降りて押している選手もチラホラ見える。
どうやらテクニカルなセクションでは私にアドバンテージがあるようだ。
この場面で撮影してもらった動画。Leadville Legendと書いてもらって感激🥹
とてもキツイが、有利な場面を最大限活かすために、さらに自分を追い込んだ。
さらに下りでも、前の選手たちに追いつき、徐々に順位を上げていく。
折り返し25マイル地点(約40キロ)でサポートの清子からボトルフィードを受け取る。
そして、「11位」との情報を聞く。
だいぶ順位を上げたが、目標の一桁順位まではもう1段階ギアを上げて頑張らなければならない。
TOP10圏内の選手たちはやはり皆とても速い。
相手も順位を守りたい強い気持ちがあり、姿は見えていてもなかなか抜かすまではいかない。
下りで攻めすぎたのか、パンクで止まっている選手を抜かし、10位に浮上。
下りにも大きく尖った石や動く岩が多いので、少しでも集中力を欠いてラインをミスするとパンクの餌食となってしまう。
しかしながら、下りは私の武器なので慎重になりすぎても前に追いつけないので、リスクギリギリのスピードで攻めに攻めた。
すると激しいロックセクションを通過中に、もう一人パンクでストップしている選手をパスして9位に。
下りで攻めたおかげで、前の集団にもだいぶ近づくことができた。
最後の長い登りが始まり、6〜8位の集団が200〜300m先に見える。
足も心肺も限界で、この差がとても遠く感じる。
せめて視界から失わないで、最後の長い下りに入れば追いつけるかもしれない。
その希望にかけて、自分をプッシュし続けた。
なんとか差をキープしたまま、下りへと突入に成功。
しかしながら、前の選手たちも下りももちろんそれなりに速い。
自分の順位を上げるチャンスはここしかない。
下りでもこげるところは思い切り踏み込み、少しでも加速させた。
その成果もあり、一人をパスして8位に上がる。
6位と7位の選手も視界には捉えている。
しかし、ここにきて内腿とハムストリングスが攣り始めてしまう。
足を止めたいほどの激痛だが、ここでスピードを緩めるわけにはいかない。
追いつけないどころか、せっかく抜いたライダー達に追いつかれてしまうリスクもある。
痛みに耐えながら、必死に前を追うが、残りの距離は2kmほど。
前の2選手も追いつかれまいと、ラストスパートをかけてくる。
最後まで妥協なく、出し切ったが、
あと一歩で追いつけず8位でゴール。
6位7位の選手からのフィニッシュ動画。19秒差。もう少し距離があればなど、「たられば」を言えばキリがないが、追いつけなかったのは私の実力だ。
ペース、レース運びは後半に行くにつれて、順位を上げていけたので非常に良かったと思う。22位→8位。
全てを出し尽くせたので、気持ちよくこの順位を受け止めたい。
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