2023年7月4日
大会:『ファイヤークラッカー50』
結果:3位(二人チームリレー)/ 110チーム
距離:一人1周42.4km(約85km)
獲得標高:1067m(1周)
コース平均標高:3209m
コース最高地点:3423m
場所:コロラド州ブリッケンリッジ🇺🇸
STRAVA:https://www.strava.com/activities/9388399450
アメリカの独立記念日にブリッケンリッジで毎年開催される歴史ある人気レース「ファイヤークラッカー50」。
過去に何度か出場し、カテゴリー優勝経験もある思い入れが強い大会。今回はチームメートのジェフと初めてリレーカテゴリーでの参戦。
会場へは無料のバス(自転車3台積載可能)を利用。
妻の清子も強力なサポーターとして帯同。
ナンバープレートは🇺🇸独立記念日らしいアメリカンフラッグ。こんな大歓声の中でレースがスタートできる経験はなかなかないので、レーサー達のテンションも爆上がりだ。
メインストリートを抜けると、リアルスタートとなり、スピードが一気に加速する。
言い訳ではないが、今回のレースには、激しいトレーニングからほぼ休養を挟まず、筋肉痛まである中で、敢えて参戦している。
これから控えているビッグレースに向けて、予備疲労がある中でどれだけパフォーマンスを発揮できるかを見る大切な機会だ。
2時間強のレースなので、最初から全力で踏む。
もう一つ最初から全力で行く理由が、トレイルでの渋滞回避だ。
多くのカテゴリーが私たちのカテゴリーの前にスタートしていることもあり、多少オーバーペースでもできるだけ抜かしてシングルトラックに入ることが順位をあげる上でとても重要となってくる。
最初の数キロは先頭を引いていたが、登りに入ると後ろに控えてたトッププロライダーの二人がエンジンをかけ始める。
全力でついていこうとするが徐々に二人の背中が遠くなる。
そこに上がってきたスイスの有望な若手ガーシュ選手と3-4位パックとなり、前を必死に追った。
しかしながら、前の二人のペースは異常に速く、視界からも消えてしまう。
後ろもついてくる選手はいなくなり、
この後は、ガーシュ選手と終始抜きつ抜かれつの3位争いを繰り広げる。
登りや平坦では彼に分があり、下りでは私にアドバンテージがあった。
登りで抜かされ、下りで追いつくというパターンでなんとか離されないように食い下がった。
コース上には前にスタートしたカテゴリーの選手達が多く、抜くたびにストップ&ゴーのインターバルになったり、時には岩や木の根が多い悪路を使って抜かすこともあり、通常よりかなり体力が削られるシチュエーションが多かった。
しかし、抜く時にはお互いに励ましの声を掛け合い、元気をもらうこともできた。
抜く度に瞬発力のあるガーシュ選手から置いていかれないように、くっついていくのが心身共に非常にきつく、限界ギリギリの状態が続いた。
レースが1時間半を過ぎると若干ガーシュ選手のペースが落ち始め、(レース後聞いた話しだが)彼はXCレーサーで1時間半くらいのレースを得意としているので、長距離はまだ苦手とのことだった。
とはいえ、こちらも全力で走っているので引き離すほどの体力も残っていない。
自分に分がある長い下りが勝負所と見極め、下りが始まる直前の登りでスプリントをかけた。
向こうもそれに気づき、スプリントを被せようとしてきたが、ここの下りで先行できないと引き離すチャンスがない。
意地でも下りに先に入るために、決して得意ではないスプリントだが全力でペダルを踏み切った。
頑張った甲斐があり、スプリントに打ち勝ちダウンヒルを先行できた。
しかも、ちょうど下り手前で違うカテゴリーの3人をギリギリ抜かすことができた。ガーシュ選手はその3人を抜かしきれずに下りに入ったので、二人の間に3人が入り、余計にタイム差をつけられるラッキーな状況となった。
下りはコントロールできるギリギリのスピードで攻めた。
おそらく少しペースを落として安全にいっても、3位でバトンをジェフに渡せる余裕はありそうだったが、できるだけ差をつけてジェフに渡したかった。
そして、1−2位との距離はわからないが、できるだけ差を詰めたかったのでジェフにバトンを渡すまで攻めに攻めた。
3位は死守して会場へと戻ってきた。
ナンバープレートの交換が、追い込みすぎてか?!手が震えてなかなか外せずにジェフに迷惑をかけてしまった💦
プレートにベロクロをつけて渡しやすいように工夫している慣れたレーサーもいた。
これは次回への教訓として覚えておこう。
少し手こずったが、無事にプレート交換を終え、ジェフは2ラップ目へ元気にスタート!
とりあえず自分のパートが終わり、あとはジェフの健闘と無事を祈り、フィニッシュを待つだけだ。
2時間9分20秒というほぼ全力XCペースはとてもきつかったけれど、全て出し切る感覚はとても清々しく気持ちいい!
これも一人では決して出せない限界値を引き出してくれたライバル選手達のおかげだ。
悔しくも1−2位には追いつけなかったものの、ジェフと勝ち取った3位表彰は純粋に嬉しい!
最高のバトルを繰り広げた4位チームの二人には心から感謝。素晴らしいレースをありがとう!
年齢は18歳(ちなみに私43歳、ジェフ45歳)。スイスのクロスカントリースキー選手でもあるマルチアスリート。とてもナイスガイな二人のこれからを応援したい。
全て素晴らしいのですが、特にエイドステーションが充実しているのもこのレースの特徴。
数箇所あるエイド全てで、スポーツドリンクor水が入ったボトルとジェルを、たくさんのボランティアが手を伸ばして差し出してくれる。
止まる必要も、サポーターのフィードの必要も、余分なボトルを持つ必要もない。
飲み切ったボトルや補給食のゴミも落とせば回収してくれる。
ありがた過ぎるサービスに脱帽である。
フィニッシュ地点でもフルーツやスナック、冷えた飲み物を用意してくれている。
加えて参加賞にはTシャツとソックス。
勝ち取った3位のメダル。
ホイール:DT SWISS XRC 1200 SPLINE, 25mm
パーソナルスポンサー: