アメリカ、コロラド州に来て早2週間が経ちました。
充実しすぎてあっという間です!今夏最大の目標レース「レッドビル100MTB」まで
あと1週間。
参加者リストが発表されました。
総参加者数はなんと1763人!
さすが北米最大の100マイルMTBレースです!
私はプロカテゴリー73番。
そして、その1週間後、休む間もなく最難関の「レッドビル100RUN」が待っています!
2週末連続の100マイル(160キロ)ビッグレース。
3年ぶりのクレイジーチャレンジです(笑)。
レッドビルはスタート地点の標高が3000mなので、この2週間はとにかく標高順応に重きを置いて過ごしてきました。
現在の滞在地はフリスコ標高約2800mの町です。
スマートウォッチによる高地順応は14日目で標高2700mまでトレーニング順化していることになっています。
この高地では様々な面で体の反応があります。
もちろん酸素濃度低いので運動中は息も上がりやすく、パワーも低下します。
いつ高山病になってもおかしくない場所です。
例えば安静時の心拍数が東京では38〜40くらいでしたが、こっちにきてからは45前後まで上がっています。着いて2日目は48まで上がっていました。
血中酸素濃度はスマートウォッチなので正確性はわかりませんが、東京では95%以上は常にありましたが、こっちにきてからは最初の1週間は90%を下回ることも多々ありました。今も90%くらいです。
心肺機能に負担がかかって、日常生活をするだけでも身体が頑張っていることが伺えます。
そしてこちらに来ると毎回ですが、私は体重がかなり減ります。
東京では62〜63kgですが、こっちでは同じ食事量で60kg切ることもあります。
高地で乾燥しているので水分を失いやすい影響もありますが、常に身体が頑張ってエネルギーを消費していることもあると思います。
たくさん食べられるので嬉しいですが(笑)、筋肉を失わないようにしっかり栄養とカロリーを摂ることも大切ですね。
コロナ前は毎年2〜3ヶ月くらいはこの標高に滞在してましたが、3年ブランクが空いたこともあるのか、若干順応が遅く感じています。もしくは年齢のせいなのか?!(汗)
順化を効率的に早くするために特に気をつけているポイント。
・よく寝る!
睡眠時に身体は回復し、環境に順化するので一番重要なポイントです。高地では慣れるまで眠りが浅く、時差ぼけもあるので最初の1週間は苦労します。眠れなくても横になって目をつぶっているだけでも身体は起きているよりは休まります。今はようやく普通に眠れるようになってきました。
・食べ物
高地では酸素も薄く、日差しも強く、身体が酸化し、疲れやすくなるので、抗酸化作用物質を多く含む色の濃い緑黄色野菜とフルーツ(特にベリー系)を積極的に食べて体をアルカリ性に保つ。
酸素運搬能力を上げる食材も積極的に摂取しています。NO(一酸化窒素)は血管を柔らかくし、血流を促進する働きがあると言われています。
特に赤ビーツや濃い緑の葉野菜に含まれているので毎日欠かさず摂取しています。栄養の宝庫スーパーフードのクロレラも毎日摂取しています。
↓ビーツパウダーとサン・クロレラのクロレラは旅の必需品
・平均標高3000m以上でトレーニングをする。
ターゲットレースが3000m以上なのでできるだけその環境でのフィーリングに慣れることも大切です。高い標高での滞在時間が長い方がやはり順化が早いと個人的には体感しています。
・基本はエンデュランス〜テンポペース、程よく高強度を入れる。
心拍ゾーン2あたりが一番標高順応には良いトレーニングゾーンだと言われています。高地トレーニングでは持久力向上は多く望めますが、高いパワーを出しにくいので最大出力が落ちる傾向にあると言われます。程よく高強度を入れて、オーバートレーニングにならない程度で最大パワーの低下を防いでいます。
・水分多めに摂取。
高地はすごく乾燥しているので気づかないうちに脱水になっていることがあります。脱水になると疲労も倦怠感も出て、高地順応も遅れてしまいます。ちょこちょこ常に飲んで、トイレに行く回数も増えますが、たくさん飲む意識をしています。
以上を踏まえて、周りの多大な協力もあり、できる限りの準備をして過ごしています。
そして何よりこの美しく、素晴らしい山々と無数にあるトレイル!
辛いはずのトレーニングも全力で楽しむことができています!
あと、1週間しっかり調整して「レッドビル100」2連戦に挑みます!
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