2022年5月13日金曜日

第一回『Mt.高水MTBヒルクライム』レポート

2022年5月8日(日) 

第一回『Mt.高水MTBヒルクライム』レポート

場所:東京都青梅市成木

今大会主催「KFC Triathlon Club」大西代表から、今年初めに青梅市成木の山でMTBヒルクライムレースを開催したい。コロナ禍で大会が減った中で、サイクリングシーンを盛り上げたい。そして、成木の地元エリアを活性化したい。というお話しをいただきました。

©︎Hideyuki Suzuki

尊敬する大西代表の熱い想いに応えるべく、コースプロデューサーとして本大会プロジェクトチームに参加しました。

2回の試走会開催を経て、ついに本番の日がやってきました。

第一回試走会の様子

第二回試走会の様子

100名がエントリーくださいました。

レース当日の朝、会場は多くのサイクリストで華やかに。

東京だけでなく、近隣県、遠くは山形、宮城、京都などからもお越しくださりました。ありがたい限りです。

参加する皆様に安心してきてもらうため、感染予防のために検温ブースを設置し、会場ではマスク着用をお願いしました。ご協力ありがとうございました。


私のメカニックサポーターである地元の青梅の『自転車コーキ屋』さんが大会メカニックとしてきてくれました。バイクに何かあった時に対処してくれる場所があることで、参加者の皆様もきっと心強かったと思います。コーキさんありがとうございます。

会場には飲食ブースとして、地元の名店『小山製菓』さん、『いなりや』さん、『アスロンコーヒー』さんが出店してくれました。





出来立て焼きそばと淹れたてコーヒーは、無料で参加者の皆さんに振る舞われました。どれもとても美味しかったと大好評でした!ありがとうございました。

「マグオン」さんも出店。参加賞にはマグオンパウダー(定価二千円)が入っていました!
©︎KFC Triathlon Club

参加Tシャツは、妻の池田清子がデザインをして、MTB Design Worksさんが協力してくれたおかげでとてもかっこいい仕上がりとなりました。


私のモットーでもある"今の自分を超える戦い『超戦』"も背面に載せていただきました。

スタート前には、慣れないMCではありましたが、MTBでの走行マナー、大会の魅力をお伝えし、激励エールを送らさせていただきました。



特別ゲストの地元青梅出身「階段王になる男」こと渡辺良治選手(バーティカルランニング世界ランク3位)が5分前にランニングでスタートし、サイクリスト達は追いつけるかどうか?!というアトラクションも行いました。


渡辺選手、大会を盛り上げていただき、ありがとうございました!

レースコースは、林道で距離5kmで獲得標高440mというかなり登りごたえのあるルート。路面は簡易舗装路、砂利道、超激坂登山道(シングルトラック)のミックス。

最初は林道のみの予定でしたが、コースデザイナーとしてはMTBの醍醐味である難易度のあるシングルトラックをどうしても入れたかったので、消えかかっていた登山道を今回のレースのために組み込みさせていただきました。


KFC Triathlon Clubベテランスタッフの皆さんがご尽力くださり、レースで使える状態まで古道が復活しました!

このハードコースをレーサーたちは2回登り、合計タイムを競い合います。

午前10時、先ずは1本目スタート!

今回はマウンテンバイク部門とシクロクロス/グラベルバイク部門の2部門を設定。選手達が、一斉に出走しました!

私は、声援を送りながら全員を見送ったのち、最後尾から出走しました。

皆に声をかけ交流しながらレースをするという普段とは違うシチュエーションでしたが、各々が目標を持って頑張る姿に心を打たれ、私も徐々にレースモードに切り替わっていきました。


コースをデザインした立場ですが、やはりこのコースは「キツい!」と改めて感じました(笑)。

激坂のシングルトラックセクションは、上部が雨の影響で滑りやすく、乗車でクリアするのは超困難でした。


しかしながらバイクを担ぎ押すというオフロードならではのアドベンチャー感を楽しんでもらえたのではないでしょうか。


ゴール手前に構える、壁のような斜度の坂がレーサー達を苦しめます。

そこを最後の一踏ん張りして、乗り越えると感動のフィニッシュ地点が待っています。

ゴール地点では、MC(妻)がフィニッシャー一人一人の名前を呼んで頑張りを讃えていました。

私は、全員追い抜く目標で全力を尽くしましたが、流石に上位選手達はとても強く一歩及ばずMTB部門では2位フィニッシュでした。

皆さん、一人一人本当にいい顔でフィニッシュしていました。

笑顔、苦しい表情、悔しい表情、それぞれのドラマを感じさせてくれました。

ゴール地点横にある「常福院」は今大会のアイコン的な存在でもあります。ゴール後には参拝していただき、登頂の証としてお守りをお配りしました。


安全に十分に配慮してグループ下山の後、成木の家で皆でしばしの休憩。焼きそば、お団子やコーヒーなどでエネルギー補給をしたり、会場を楽しんでいただけたようで何よりでした。



若干曇り始めて気温が下がり始めたので、ジャケットなどを持って2本目の準備をしました。

1本目を60分以内にフィニッシュした人が2本目をスタートできるルールですが、全員が条件をクリア!

そして、12時に2本目スタート!

2本目も私は全員を見送り、最後尾から追い上げスタート。


皆さん1本登りましたか?と疑うほどエネルギッシュ!

中にはギヤが一つしかないシングルスピードバイクで出場しているクレイジー(尊敬の念を込めて)な選手が二人もいました。そして、そのチャレンジを楽しんでいる姿にこれまた感動させられました。

そんなポジティブなエネルギーを頂きながら、私も徐々にペースアップ!

上位選手達に追いつき始めるポイントが1本目より時間がかかっていたので、2本目のペースが上がっていたと思われます。もしくは単純に私が遅かったか(笑)

途中で御二方から「池田選手立ちこぎ多いですね〜」と言われ「そうなんです〜少し重めのギアでのダンシングが好きです!」というやり取りがありました。昔からですが、トラクションがかけられる登り路面では基本立ちこぎのスタイルです。

©︎Hideyuki Suzuki

コース上には対面セクションとUターンがあるのですが、スタッフの方達の誘導や注意喚起がとても丁寧でとても有り難かったです。

レース終盤、抜いたはずのジュニア・ユース選手達(14歳・17歳!)が必死に食らいついてきます。彼らはMTBレースの表彰台常連の日本が誇る若手ホープ達。流石に強いです!


私も序盤の追い上げによるダメージでギリギリの状態で、真剣勝負の展開。

ゴール手前の最後の激坂セクションで若者達の強烈アタック!

これには着いていけず、先行フィニッシュを許してしまいました。しかしながら若い選手の将来性を感じる力強く、光る走りを目の当たりにして喜ばしくもありました。

まだまだ私も負けていられない!とても良い刺激をもらって感謝です。

驚いたことに2本目の方がタイムが良い選手がとても多かったです!

ゴール地点では、MCと共に最終走者まで声援を送りながら皆でゴールを迎えました。

フィニッシュ後、お互いの頑張りを讃えあいながら談笑する時間はプライスレスです。


感動的な素晴らしい雰囲気でした。

怪我や大きなトラブルもなく、大会を無事に終えられたのは大会スタッフ、協力してくださった方々、参加者を含め、関わったすべての方々のおかげです。

特に成木地区の地元のボランティア、常福院の住職さんには感謝です。

ゴール地点で頑張ってくれたスタッフと!

©︎Hideyuki Suzuki
ありがとうございました!

『弱虫ペダル』作者の渡辺航先生も参加してくれたことも感動的でした。私も先生の漫画を欠かさず読んでいる大ファンなのですごく嬉しかったです。

渡辺先生も早速、参戦記をブログにアップしてくれていました。ありがとうございます!

渡辺先生ブログ

以下、大会結果です。

・MTB部門: http://www.kfctriathlon.com/pdf/result_2022_mtb.pdf

・シクロクロス/グラベル部門: http://www.kfctriathlon.com/pdf/result_2022_mtb_2.pdf

完走賞はこちらからダウンロードできます:

入賞した選手の皆様、本当におめでとうございます。

シクロクロス/グラベル部門及び総合優勝した太田選手!2本共に1位での完全優勝おめでとうございます!


女子MTB部門及び女子総合優勝した程 瑶楓(篠さん)選手!程選手も2本共脅威の高速タイムでの1位。完全優勝おめでとうございます!
篠さんのYou Tube動画は必見です!
超難関セクションも初見でクリアするシーンは圧巻です。大会の様子もユーモア溢れる感じで紹介してくれています。ありがとうござます!


MTB部門男子優勝、長島 悠貴選手!

シクロクロス/グラベル部門女子優勝、石原智美選手!

2トライはキツかったですが、その分達成感も倍増でしたね!

レース後のお楽しみ。KFC Triathlon Clubホームページに Mt.高水MTBヒルクライム写真が掲載されています。
閲覧は参加者のみ対象となっております
スクロールすると下の方に『大会写真アルバム』があるので、「Mt.高水MTBヒルクライム」をクリックしてレース前に大会要綱と共にお知らせしたパスワードを入力してご覧ください。

写真総数はなんと863枚!
無料ダウンロードできます。

カメラマンの皆様、たくさんの素敵な臨場感あふれる写真をありがとうございました。

今大会に関わってくれた全ての方達に感謝を込めて。
誠にありがとうございました。

池田祐樹