2023年7月28−30日
大会:『レッドビルステージレース』
場所:コロラド州レッドビル🇺🇸
結果(3日間総合):
9位/378人
1位(40歳代)/254人
3日間で100マイルを走破する「レッドビルステージレース」。
8月12日の本命レース「レッドビル100MTB」への最終調整としても重要な位置付けの大会だ。
しかしながら、大会6日前の落車で脳震盪を起こし、参戦が危ぶまれた。
なんとか医者のGOサインもあり、なんとかスタートラインに立つことができた。
まだムチウチの症状が首に残っているので、ニューハレのテーピングでしっかり首と肩周りをサポート。
【1日目】
順位:12位
タイム:2時間31分57秒
距離:40マイル(約64km)
獲得標高:1106m
コース平均標高:3058m
コース最高地点:3393m
STRAVA:https://www.strava.com/activities/9538792347
レッドビルの標高は3150m。
滞在していたフリスコより約400m高いせいなのか、緊張のせいなのか、寝つきが悪かったのが気になるが、
朝から快晴に恵まれ、気持ちも昂る。
気温が例年よりかなり高く、灼熱の過酷なレースが予想された。
トッププロ選手が男女共に集まっていると聞いているので、始めから高速なレース展開となるのは必至だ。
300人を超えるレーサーたちが一斉にスタート!
序盤に大きな登り2つ。「セントキーバン」と「シュガーローフ」が待ち受ける。
中盤からは平坦基調となり
この時に先頭集団にいるとだいぶ楽になる。
全力で先頭集団に食らいつこうとするが
自分が弱いのか?周りが速すぎるのか?
登りでじわじわと離されていく。。。
平坦セクションに入った時には10〜13位のパック。
エイドステーションで清子からボトルを受け取る。
平坦かつ高速なのでボトルの受け渡しは非常に難しい。
その中で撮影もしながら、ボトルを渡してくれるのはさすがだ。
Thank you!
ここからフィニッシュまでは、平坦基調だが、ところどころに短い急勾配のアップダウンが点在する。ここで、飛び抜けてもう一つ前の集団に追いつきたい。
しかし、前半の飛ばしすぎか、暑いせいか、パワーが思うように出せず、集団に留まるのがやっとだった。
最後のスプリントにも加われずに12位でフィニッシュ。
TOP10圏内に入れず悔しかったが、レースに出れるかもわからなかった状態から、こうして戦えていることは幸せだ。
フィニッシュラインでは思わず笑みがこぼれた。
あと2日でどんどん調子を上げていきたい!
っと思ったが、珍しく熱中症となり、レース後から体調が急降下。。。全身を冷やしながら翌朝まで横にならざる得ない状況だった。
補給もいつも通り、もっと暑いシチュエーションでの経験もああり、なぜ熱中症になったか原因解明が難しい。
ひょっとしたら前週の落車の脳震盪の影響か、レース前ギリギリまで運動ができなかったこともあるかもしれない。
今日は標高3808mの峠「コロンバイン」まで登って、折り返す超級クライミングステージ。
1時間以上、力強く登り続ける登板持久能力が問われる。
ライフルの号砲と共にステージ2スタート!
©️Leadville Race Series (向かって左端が私)
スタートから約2分の様子。
トップライダーたちは、昨日の疲れを感じさせないハイスピードで登っていく。
そこに乗っていきたいところだが
これからどれだけ長く険しい登りが待っているか知っているので、無理し過ぎない程度にペースを抑え、先頭集団は一回見送った。
案の定、登りの3分の2程度に来ると、飛ばし過ぎた選手のペースが徐々に落ちてくるのが見える。
限界ギリギリのペースコントロールをしながら、少しずつ順位を上げていく。
標高がかなり高いので、下手にペースを上げ過ぎると、上がった心拍が戻りづらいのでペースをできるだけ一定に保つように心がけた。
しかしながら、途中には岩場や、斜度30度近くある砂利の登りもあるので、否応なしに追い込まなければいけない場面もある。
だいぶ順位は上げたが、頂上の折り返し地点では13番手。
私にとっては約18kmのロングダウンヒルが順位を上げる勝負所。
攻めに攻めて3人をパスし、2日目はなんとか10位でゴール。
真ん中にある「パワーライン」は、斜度がキツい登りが延々と続くことで有名。
スタートからものすごいスピードで先頭集団を作るふるいがかかる。
先頭集団には乗れなかったものの、第2集団でチャンスを伺う。
パワーライン登りが始まる手前のエイドステーションにて
清子からのボトルフィード。
ここでしっかり補給して長い登りに備える。
いよいよパワーラインの登りに入ると
ギヤを一番軽くしてもギリギリ乗車できるような斜度が続く。
登板力と3日目の残っている体力の差がジワジワと現れ始める。
脚が攣ってしまうトラブルはあったが
登りでなんとか7〜10位パックまで上がる。
最後の長い登りで意地を見せて
ライバル選手と二人で飛び出して7位争いを繰り広げる。
引き離そうと何度も試みるが
ぴったりマークされて結果前を引き続けてしまう。
フィニッシュ手前でアタックをかけられて
それには反応できず
最終的に8位でゴール。
3日間のタイム合計で最終総合順位は9位。
40代では1位となった。
フィニッシュの瞬間の映像。
レース直前の落車や、初日の熱中症など、トラブルはあったものの、全力を尽して日を追うごとにパフォーマンスを上げていけたことはとても嬉しかった。
レース直後のインタビュー映像。
40代カテゴリーの表彰台。
もちろん総合で表彰台に乗りたかったが、エイジでも真ん中に立てることは、やっぱり嬉しいし、とても光栄である。
8時間以内にフィニッシュした選手限定のビッグバックルをゲット。
アメリカっぽい!
40代優勝のトロフィー。
レース後についてくるランチは、健康的なビーガンの選択肢も当たり前にあり、この日は「ファラフェルサンド」。私のようなビーガンでなくとも、こうした健康的な選択肢、対応、食の多様性はとても嬉しい。
最終日に限界まで戦いあったライバル選手たち。ありがとう!
先導モーターサイクルのドライバーと地元レッドビルの友達と。応援ありがとうございました!
移動、レース中の補給、撮影などなど最高のサポートをしてくれた妻の清子。
今回の好成績は、彼女のおかげで勝ち取ったと言っても過言ではない。ありがとう!
レッドビルレースシリーズの創設者のレジェンドご夫婦とスリーショット。
素晴らしいレースをありがとうございます!
良き友人であり、レッドビルレースディレクターのタミラさん。 素晴らしい運営をいつもありがとうございます!
たくさんの応援ありがとうございました。
次戦はいよいよ100マイルMTBレース。
そして、そのあとに10Kランと100マイルランと怒涛の連戦!
8月12日「レッドビル100MTB」🚵♂️
8月13日「レッドビルトレイル10k」🏃♂️
8月19日「レッドビル100ラン」🏃♂️
コンディションを整えてアメリカ遠征の集大成として最高のレースをしたいと思います!