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2023年9月18日
(キングオブ王滝2日目)
結果:4位
キングオブ王滝:優勝 (100kmMTB+42kmトレラン)
タイム:3時間34分55秒
総距離:42km
獲得標高:1070m
最高標高:1554m
レース中平均標高:1234m
場所:長野県王滝村
STRAVA: https://www.strava.com/activities/9871164483/overview
2023年9月17日
大会:『SDA in 王滝クロスマウンテンバイク100km』
結果:1位
距離:100キロ
タイム:4時間49分23秒
獲得標高:2580m
コース平均標高:1320m
コース最高地点:1600m
場所:長野県王滝村
STRAVA:https://www.strava.com/activities/9864106725
日本最大の長距離MTBレース「SDA王滝」。
なんと今回の参加者数は1200人以上!
やはり「SDA王滝」の根強い人気は健在。
コロナ禍や悪天候でのコースの崩落などを経て、また以前の王滝の活気がもどりつつある。
喜ばしい限りだ。
これも大会運営や王滝村の方々の尽力のおかげ。
心から感謝だ。
数えると今回で王滝出場18回目(5月9月合わせて)。
そのうち
秋120km 優勝2回
春100km 優勝2回
秋100km 優勝2回
キングオブ王滝 優勝2回
キングオブ王滝MTB 優勝2回
優勝はもちろん嬉しいが、負けた時のほうが自分を強くさせてくれる。
SDA王滝は、私の成長と池田祐樹MTB史を語る上で欠かせない存在だ。
当日。午前3時半起床。
起きてすぐに朝食を摂り、6時スタートまでの消化時間を確保。
宿の方が用意してくれた美味しいバゲット、バナナ、豆乳でお腹も心も満たす。長距離レースだからといって朝の食べ過ぎは注意。そのぶんこまめにレース中に補給することが大切。
5時過ぎに会場へ行き、機材を最終チェック。
タイヤ空気圧は、パンク防止と転がりを意識して少し高めに前後共に23psi。念の為Finishline セラミックウェットチェーンルーブをもう一度注油。
クリートのボルト締め具合もしっかりチェック。
メカニック安達さんありがとうございます!
すでに気温は暖かく、半袖とショーツで十分。
久々に1200人以上が集まる大盛り上がりのスタートラインにテンションがあがり、思わずセルフィー(笑)。
この王滝特有の高揚感と緊張感がたまらず、スタート1分前でもワクワクで自然と笑いが止まらない。
午前6時。大冒険のスタート!
約6キロのパレード区間では久しぶりに顔を合わせる選手たちと談笑しながら進む。リアルスタート前のリラックスしたこの時間も王滝の魅力だ。
先導車が横に逸れると、いよいよリアルスタート。
スピードが一気に上がり、リスペクトする先輩松本駿選手が前を引く。
その後にすぐさま120kmクラス優勝候補筆頭の宮津選手がさらにスピードを上げて先頭を行く。
宮津選手に着いていくと、後方集団はどんどん離れていく。さすがのスピードだ。
オーバーペースにならないようにしながらも、宮津選手を視界から見失わないように進む。
差は縮まらないが、調子は悪くない。
そして、今回初実戦投入した「MAXXIS ASPEN 29 x 2.4 (MAXX SPEED搭載モデル, 国内2024年春発売予定)」の走破性の助けもあって良いペースを刻むことができている。
普段使っていた2.2サイズよりも太く、重量も増えたので、スピードが出ないのではという不安があったが、その予想を大きく覆し、進む進む!
パンク防止のために若干空気圧高めにしたが、エアボリュームがあるぶん従来のタイヤよりも乗り心地はグッド!
想像以上の快適な走破性と転がりの良さに驚いた。
約30km地点でライト必須の真っ暗なトンネルを通過。注意喚起をするスタッフもいたおかげで安全に通過できた。
最初サングラスを下げるのを忘れて少し戸惑ったので、次回からは気をつけようと教訓を得た。
ここまで前に微かに見えていた宮津選手の姿も見失ってしまう。チェックポイント通過時にスタッフから後続との時間も離れているという情報もあり、ここからは長い一人旅。
暑くなるとの予想だったが、コース前半は日陰も多く、予想に反し、気温的にはとても快適にレースをすることができた。
もう一つ意外だったのが、ダム湖周りの平坦区間の水の多さ。
いつも水溜りはあるのだが、水溜り以外の場所もシャバシャバで、まるで泥水シャワーを浴びているかのようだった。
ホワイトのジャージを選択したことを後悔・・・苦笑
(フィニッシュ後写真↓)
スタート前に余分にウェットチェーンルーブを付けて大正解だった。
沿道の応援が力になる。ありがとう!
レース終盤は20kmと42kmクラスの人たちと混走となる。
ちょうど疲れてくる場面なので、抜きざまにお互いを励まし合いながら頑張れる。特に一人旅だったこともあり、他選手と交流できることは単純に嬉しかった。
この他カテゴリーと高め合えることも私が王滝を好きな理由の一つだ。
最後の登りも若干パワーは落ちていたが、そこまでペースを落とさずに登り切ることができた。最後まで踏めたスタミナは、アメリカコロラド州での長期高地トレーニング生活のおかげもあるだろう。
最後の上りを登りきったところでちょうどドリンクをぴったり飲み切った。
途中補給でストップすることもなく、途中エネルギー切れになることもなく、パーフェクトなタイミングだった。
最後のエイドで補給するか迷ったが、残り距離とペース的に問題ないと判断。これも気温が高くならなかったことが大きい。
後続とは大きく離れているとの情報を得たが、最後まで何が起きるかわからないのがレース。
パンクなど細心の注意を払いながらも攻める気持ちを忘れずに下りに集中した。
120kmコースのループ分岐を横目に、少し複雑な気持ちで100kmクラスのゴールへと向かう。
今回は、翌日のOSJダートマラソン42kmとMTB100kmの両種目の合計タイムで競う「キングオブ王滝」にエントリーしていたため、翌日のランのことも考えて120kmクラスは見送り、100kmクラスにエントリー。
しかし、コース変更もあり、120kmクラスの距離は108kmほどだったので出たかったな、というのが本音。
宮津選手の圧倒的な走りには追いつけなかったけれど、レーサーとして彼との現状の差を知る為にも、同じ距離を走りたかったという気持ちがあった。
100kmクラスは優勝できてとても嬉しいが、心の中では2位。
宮津選手、120km圧倒的勝利。おめでとう。
そして、まだまだチャンレンジャーの気持ちにさせてくれてありがとう。また昔のようにバチバチに競えるように一から鍛え直すよ!もう一つ、海外レースで体感した競技者として伝えたいこと。
8月にアメリカで出場した世界最大規模の100マイルMTBレース「レッドビル100」。
今シーズン一番高いピークを持って臨んだレースだったが、総合125位という結果。タイム的には女性カテゴリーの中でTOP10にも入っていない。40歳台カテゴリーでは21位。50歳以上で私よりも速い選手は3人いた。
北米の全体レベルの向上を感じるとともに、私を含め日本のレベルが世界から取り残されていることを痛いまでに体感し、危機感を覚えた。
王滝も世界へ続くようにレベルを底上げしていきたい。
その為にも世界の走りを皆に体感してもらえるような力を、私が伝えていきたい。
フィニッシュ後、20kmクラスをフィニッシュした未来のスーパースター達と記念撮影。彼らにも力強い走りをまだまだ見せていきたいので頑張らねば!
今の純粋な思いは、
「這い上がりたい!」
この一言に尽きる。
まだまだ自分の限界はここじゃない。
自分を強烈に信じてあげて
これからも自己の高みを更新していきたい。
世界を見たい、目指したい、経験したいという人がいたら、私でよければいつでも相談に乗るので気軽に声をかけてほしい。
複雑な思いもあるが、
王滝の優勝、
そして表彰台の真ん中はやっぱり嬉しい。
たくさんの応援ありがとうございました!
パワースポーツの皆様、王滝村の皆様、素晴らしい大会の開催ありがとうございました!
今回の補給内容
ドリンク:
750mlボトル2本
(中身GUドリンクミックス250kcal x 2 = 500kcal)。
摂取した補給食:
ジェルフラスコ1個
(GU リキッドエナジー95kcal x 4 =380kcal)
GUエナジーチュー1個(180kcal)
POW BAR1本(180kcal)
総摂取カロリー:1240Kcal
1時間あたり約245kcal。ゴールは250kcalだったのでほぼ成功。
私の尊敬する弱虫ペダルの作者、渡辺航先生の王滝参戦ブログ
→https://ameblo.jp/pedaru-rurumo-seihuku/entry-12821288509.html
渡辺先生の目標達成への意欲や頑張りは、私もいつも参考にさせてもらっています。そして弱虫ペダルでも毎号モチベーションもらっています。これからも楽しみに読ませてもらいます!
~使用レース機材・装備~
バイク: Canyon LUX CF SLX
ホイール:DT SWISS XMC 1200 SPLINE, 30mm
タイヤ: MAXXIS ASPEN 29 x 2.4 (F&R), 前後23PSI
今回の王滝の準備&装備に関して記した過去記事
→ https://www.yukiikeda.net/blog.html#/detail/7559097319356063626
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